健康診断

朝出勤するなり月夜の病院に搬送され、
夜明けを待つ患者のごとく
自分が呼ばれるのはただひたすらにじっと待つ。
始まる前はほぼ満席だった待合室も
私の出番の直前はがらーん。
周りのみんなが次々と検診の刑に処せられていくのを
間近で見るのも結構辛いものがある。
そして、やっと私の名前が呼ばれた。


「おしっこ取ってきなさい」


トイレに行くが
あさ出勤してトイレに行ったばかりだったのでなかなか出ない。
なんとかなけなしの尿を絞り出し、採尿完了!


お次は、血圧。


「ちょっと低いわね、だいたいこんな感じ?」
「まあ」
私の心「あなたがもうちょっと美人だったら興奮して・・・」


余計なこと考えてしまったので
血を吸い取られました。
採血完了!


お次は、身長体重計測。
自転車に乗る量は減ったが、
代わりに歌って発声してるからか?
「体重は昨年と横ばいね」


お次、視力聴力、心電図と順調にこなし、、


いよいよ、恐怖の時間。


階下に移動させられ、
かなしいずぼんを脱がされ、
検査着をまとわされ、
左腕に痛い注射を打たれ、
回転処刑台の上に張り付けられ、
病院特製のヨーグルトを飲まされ、
白い粉のようなものを水と一緒に口に含まされ、


「ここからはしばらくげっぷは我慢してねー」


私の心「いや我慢はするけど、まずいんですけどー」


右に左にぐるぐる回され、
ようやっと釈放される。


もうこの刑に処せられて何回目かになるけど
何回やっても慣れないわ。
もうちょっと楽に処してくれんかいのー?


再び、受付階に戻り、最後に診察室に呼ばれる。


先生「心電図はいいリズム打ってるよ」
私の心「たぶん音楽やってるからでしょうね」


先生「しかし心臓でかいね」
私の心「気は小さいんだけどなあ」
とさしでご丁寧に測ってくれた。
通常は体の半分位の大きさなんだが、
「キミのはちょっと大きい。51%。
まあ問題ないけどね」


先生「あと、肺はめちゃめちゃきれいだね」
私の心「たばこ吸わないからね」


ってことで、無事今年も検診の刑を終えました。



会社に戻り、昼休み。
近くのスーパーへ最強の下剤「バナナ」を仕入れる。
ここから白い下痢が止まらなくなる。
BGMはこちら。

♪白い下痢が止まらない〜

おかげで、ひさしぶりのぶどう塾もお預けとなりました。
おしまい。